SSブログ
プゲラ報告 ブログトップ

ヴァラエティだって嘘は駄目>NHK [プゲラ報告]

ほんの今しがた、ラジオNHK第一で行われている放送中、クイズ番組形式で、三人のゲストがもっともらしい蘊蓄を付けてそれぞれの説を披露して、観客がそれぞれ自分の正しいと思った回答をした人に拍手する…みたいなコーナーがありました。

その問題と言うのが
「喉仏がのどぼとけと言われている訳(語源)は?」

そこで正解とされたのは「喉仏が仏様の姿に見えるから」と言うのがありましたが、これは全くのデタラメです。

火葬をしたあと骨を拾うときにそう言う形状の骨が見つかりますが、これは背骨の一部、第二頸椎なのです。喉仏自体は、喉の中間にある"甲状軟骨"の一部、盛り上がった部分を指す「喉頭隆起」(そのままのネーミングですね)と言いますが、軟骨ですから、火葬では完全に燃え尽きて灰になってしまいます。生きている人の喉をさわってもそう言う仏様の形状を確認することはできませんし、骨格標本や人体模型などを見ても到底仏様と言うふうには見えません。

これ自体はNHKが作りだした全くの嘘と言う訳ではなく、実際にそう言う伝承もあるようです。ただ、これ自体が喉仏と言う言葉から、第二頸椎を見て「あぁ、これで喉仏と言う訳か」と勝手にそう間違えて伝わっているだけ。横たえた人が燃えたときに、第二頸椎と甲状軟骨は割合近い位置にありますから、仕方ない間違いかもしれません。

ただ、喉仏自体は、火葬が一般的になる遙か以前からそう言うふうに呼ばれていたので、これまた不思議な話ではあります。もっとも日本には、死者の屍を詳細に探るとか、解剖して人体構造を解明すると言った文化自体がなくとも、墓の移動や改修などで、土葬での遺骨回収もあったでしょうから、そのときは現代のような横たえた状態であっても、昔のようなくるまった状態であっても、軟骨よりも長く形をとどめる第二頸椎が見つかったとき、それが「喉にある突起」だと誤解されてそう広まったのかもしれません。

語源はともかく、実際には仏様のような形の骨を指して、こういう誤った俗説を平気で言う火葬場職員も居るから要注意です(実際に祖父の時に「高齢の方ですから喉仏は見つかりませんね」と言っていました)

実際にごく少数の人が真相を知っていても、そこでそれを指摘するような状況ではありませんし、後から「アレは間違いだよ」と言う事も多少は躊躇われるでしょうから(と言うよりは、悲しみの中でそんな事は忘れてしまって、の方がありがちでしょうか? 私はその時、それが間違いだと言う事は知りませんでしたが、その時、そう言う蘊蓄を嬉しそうに披露する職員の思いやりのなさに怒っていました)、余計に嘘は広まってしまうわけです。


プゲラ1 [プゲラ報告]

たまによく(←どっちや?)見聞きする、でもなかなか本人に面と向かって指摘しにくい間違いってありますよね。
うる覚え  とか(JUNET時代でもそう言っている人いましたから、結構根が深いかも)
方法論が違う  とか(やり方が合わないってのをはっきり言えない人向けですかね?)
マウスパット とか(マウスパッドメーカーですら間違ってる)
こういうの聞くたびに、陰でコソコソ笑ってたんですが、そうですか、あなたもやってしまいましたか。

先日、シゴト場(戦場とも言う)に搬送された、厳重さには定評のある某宅配業者の専用カートン。

んん?? と良く目を凝らして見たら、

次に印刷するときは修正されることをお奨めします。
(間違っているからって全部破棄、なんてやらないでね、ただでさえ排気ガスに路肩駐車で環境負荷かけてるんだから)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感
プゲラ報告 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。